「小さな歯がすり減ってしまわないか心配…」
そんな不安を抱えて、康生歯科医院へご相談に来られる親御さんは少なくありません。しかし、実は子供の歯ぎしりは、大人よりも高い頻度で起こり、成長過程において非常に多く見られる自然な生理現象のひとつなのです。
今回は、最新の知見も踏まえて、子供が歯ぎしりをする理由とご家庭での対処法、そして歯科医師に相談すべきタイミングについて詳しく解説していきますね!
✨なぜ? 子供が歯ぎしりをする意外な理由✨
子供の歯ぎしりは、単なるストレスではなく、以下のような「成長」や「身体を守る反応」として起こることが分かっています。原因は一つではなく、これらが複雑に絡み合っています。
1⃣ 顎(あご)の成長を促すトレーニング
歯ぎしりは、いわば〝寝ている間に行う噛む運動〟です。これから生えてくる永久歯のために、顎の骨や筋肉を刺激し、正しい発達を助ける生理的な役割があると考えられています。また、乳歯から永久歯に生え変わる時期の不快感を紛らわせていることもあります。
2⃣ 身体を守るための反応(胃酸の逆流・鼻づまり)
実は「唾液」を出すために歯ぎしりをしているという説があります。子供は大人よりも胃の入り口の筋肉が未発達で、胃酸が逆流しやすい状態です。胃酸が食道へ逆流したとき、歯ぎしりをして唾液を分泌し、飲み込むことで酸を洗い流そうとしているのです。
また、アレルギー性鼻炎などで「鼻づまり」があると、口呼吸になりやすく胃酸も逆流しやすくなるため、歯ぎしりの原因になることがあります。
✨見守ってOK?それとも受診すべき?判断の目安✨
多くの場合、子供自身が痛みを訴えず元気に過ごしていれば、「成長の過程」と理解し、ゆったりとした気持ちで見守って問題ありません。しかし、以下のような「日常生活への支障」が見られる場合は注意が必要です。
●顎の症状:朝起きたときに顎を痛がる、口が開きにくい
●睡眠の質:激しいいびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気がある
●歯への影響:歯が極端に削れている、歯が痛いと訴える
これらの症状がある場合、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群などの疑いがあります。無理にやめさせようとせず、まずは一度、専門家である歯科医師にご相談ください。
✨ご家庭でできる対処法と歯科医院での対応✨
歯ぎしりを軽減するために、ご家庭ではまず「生活・睡眠環境」を見直してみましょう。
●睡眠環境の整備: リラックスして深く眠れる環境を作り、ストレスを軽減させます。
●寝る直前の食事を控える: 胃腸への負担を減らし、胃酸の逆流を防ぎます。
●鼻呼吸の促進: 鼻づまりがある場合は、耳鼻科等で治療を受けて鼻の通りを良くすると、歯ぎしりが軽減することがあります。
【歯科医院での対応について】
生活習慣を改善しても顎の痛みなどが続く場合、歯科医院では「スプリント(マウスピース)」の使用を検討することがあります。
ただし、成長期の子供が長期間スプリントを漫然と使い続けると、顎の発達を妨げたり、噛み合わせが変化したりする恐れがあるため、専門医による慎重な判断と定期的な診察が不可欠です。絶対に自己判断で市販のマウスピースを使用させないでください!
また、症状が深刻な場合は、大学病院などの専門機関と連携し、睡眠の検査などを行うこともあります。
「ギリギリ」という大きな音には驚かされますが、基本的には健やかな成長の証であることがほとんどですので、過剰に心配しすぎないでくださいね😊
とはいえ、我が子のこととなれば不安になるのは当然です。「もしかして受診の目安に当てはまるかも?」「歯の削れ具合を診てほしい」と少しでも気になった時は、どうぞお気軽に康生歯科医院までご相談ください。
お子様の成長段階に合わせた適切な診断とアドバイスで、お口の健康をしっかりサポートさせていただきます!😉