2021/06/14
私は日々、歯科衛生士として、大勢の患者さんのお口の中を拝見していますが、虫歯になりやすいかどうかは歯の質が大きく関わっていることを実感させられます。
磨けてなくても虫歯にならない人、磨けているのに虫歯になる人、さまざまです。
もちろん、歯の質以外にも、唾液の量や緩衝能の強さだったり、食習慣でも大きく左右されますが、歯の質が強ければそれだけ虫歯のリスクを下げることができます。
それでは、歯の質はいつ決まるのかというと、
妊娠3~4カ月頃に歯の元となる歯胚(しはい)ができます。
この頃から小学校低学年くらいの間に、歯ぐきの下で歯が作られるので、この時期にカルシウムやリンをきちんと摂取すれば強い歯を作ることができます。
しかし、この時期にテトラサイクリンなどの抗菌薬を服用すると、エナメル質形成不全症により変色歯になってしまう可能性が高まるので、注意が必要です。
我が子が歯に困らず一生使っていけますように、と想うと、日頃から栄養をしっかり考えて摂取しておきたいですね!