定期検診が必要な理由は、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療にあります。特に歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づいたときには進行していることが少なくありません。症状が出る前に発見し、予防することが重要です。
クリーニングで減少した細菌は、約2ヶ月でもとの数に戻るといわれています。そのため、当院ではおおよそ3ヶ月に一度の定期検診とクリーニングを推奨しています。継続的なケアにより、お口の中の細菌バランスを良好に保つことができます。
インプラント治療を受けた方は、特に定期検診が欠かせません。インプラントはむし歯になりませんが、歯周病原因菌に対する抵抗性が天然歯よりも弱く、炎症が急速に進行する可能性があります。神経が通っていないため痛みに気づきにくいという特徴もあります。
治療終了後は、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に診査を行い、その後は半年に1〜2回の検診を受けていただきます。
定期検診は、単なる「チェック」ではありません。患者さまの生活習慣の変化やお口の状態に合わせて、適切なケア方法をご説明する機会でもあります。