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インプラントの種類
インプラント治療は顎の骨に直接埋め込むことが前提となります。しかし虫歯や歯周病、突然の事故など、人はさまざまな原因で歯を失い、結果として大切な顎の骨までダメージを負ってしまいます。現在は、再生療法により造骨手術(GBR)をして、インプラントを埋め込むことが可能になりました。
その分治療を受けていただける方は増えた訳ですが、顎の骨のボリュームは患者さまによっても違い、インプラントサイズの選択範囲が多いにこしたことはありません。当院では、より多くの方のニーズにお応えできるようにインプラントメーカーを多数ご用意しております。
アストラテック
スウェーデンを中心に、各国に拠点を持つアストラグループです。
医学・歯学分野での長い伝統はもとより、純チタンを使用し、厳しい管理下のもと製造されるアストラテックインプラントなどの製品を製造しています。
特徴
- 1回法と2回法の両方が可能
- 経済的負担の軽減(1回法の場合)
- 手術時間の短縮(1回法の場合)
- 術中でも変更が可能
その優位性
- フィクスチャーとアバットメントを連結した際に微少な動揺が起こらない。
- 微少漏洩が起きにくい。
- 円錐斜面により咬合力が分散されます。
- アバットメントがゆるみにくい。
- フィクスチャーとアバットメント連結部の強度が高い。
- セルフガイデング機構により、アパートメントの連結不良が起こりにくいため、X線で連結状態を確認する必要がない。
アストラテックインプラントは1回法、2回法どちらの術式にも対応できます。
術式は、多くの場合感染のリスクや、埋入部位への外圧などを避ける必要があるため2回法を選択しますが、症例を検討したうえで1回法の選択をすることができます。
1回法の術式では患者さんの経済的負担の軽減、手術時間の短縮などの利点があります。
また、その選択はフィクスチャーの埋入状態などにより、術中でも変更が可能です。
コニカルシールデザインによる強固な接合
アストラテックインプラントのフィクスチャーとヒーリングアバットメントはコニカルシールデザインにより強固に連結されるので、一体化さあれワンピースのフィクスチャーのようになり、1回法の術式が可能となります。
審美性の向上
アストラテックインプラントは1回法の場合でも、2回法の術式と同様に鼓膜の治療後にヒーリングアバットメントによって粘膜の厚みを測定することができます。また、各種の最終アバットメントの中から合ったサイズを選択することができます。
カスタムメイドの手作りによる解決法-プロファイルバイアバットメントSTの使用
◇エマージェンスプロファイルを得るためにアバットメントの幅を選択できます。このことは歯冠幅が広い場合に特に有利です。
◇アバットメントの選択を口腔外で行うため、選択に誤りが少ないです。
◇アバットメント自体の強度維持のために制限はあるが、形成によりある程度の傾きのある修正が可能である。
◇歯肉の形態に調和したクラウンマージンが設定可能です。
既製コンポーネントの組み立てによる解決法-アバットメントSTの使用
◇既製のコンポーネントのため適合性があり、最終的な修復物の安定性が保障されます。
◇チェアサイドでもラボでも技術的に単純です。
ストローマンインプラント
ITIとは、生体工学、外科、歯科など各分野の人物で構成された、国際的研究チームの略称です。骨整形外科分野を得意とした、スイスのストローマン研究所と共同でインプラントの開発を行っています。インプラント手術はシンプルな手術方法が特徴です。
特徴
- 1回の手術で治療を終わらせる事が可能
- 患者さまへの負担が少ない
- 日本人に合った形状
白鳳
日本国内で販売するZimmer Dental社のインプラント製品の全ラインナップを一元販売する株式会社です。Zimmer Dental社のインプラントは品質、精度、操作性、応用性、予知性、審美性、経済性など厳しい条件を満たした製品です。
スプラインHAインプラントとは
結晶率97%を誇るHA(ハイドロキシアパタイト)をフィクスチャー全面にコーティングしたスプラインHAインプラントは、骨とインプラントの界面に骨形成のマトリックスとなるカルシウムブリッジを形成し、高い骨伝導能を発揮して強固に骨と結合するとともにインプラント周囲骨を保存します。 インプラントにコーティングされたHAの命は、その結晶構造にあります。MP-1は、結晶構造を有したHAでのコーティングを実現したzimmer社のコーティング技術です。
骨とインプラントの界面には骨折の治療初期段階と同様のカルシウムブリッジ を形成し、早期に骨を伝導します。
スプラインHAインプラントの特徴
- 歯が割れている、歯周病などの原因で抜歯するという状況でも同時進行でインプラントを埋入できます
- 上顎の骨など厚みが少ない場合で 骨を作る処置(ソケットリフトやサイナスリフト)と同時にインプラントを埋め込むことができます
※同時にできることで抜歯後の歯茎が治癒するまであるいは顎の骨ができるまで数カ月の間、インプラント手術を待つ必要がなく治療期間を短縮できます
チタンインプラントとHAインプラント
チタン-骨界面の電顕像。両者はムコ多糖体タンパクを介してわずかなギャップが存在し、ミクロレベルでは接触していない。※1
HAと骨の界面にはCaが沈着し、両者は生化学的に直接骨結合する。これが“Biointegration”である。HAコーティングインプラントの意義はまさしくこのBiointegrationによるものと考えられる。※2
※1、※2:Meffert RM.Maxilla vs mandible: why use HA?:Compend Contin Educ Dent 1993;suppl 15:S533–538.
デンツプライ
デンツプライ三金株式会社は、世界最大手の歯科材料会社デンツプライ・グループの日本法人です。
アンキロスインプラントとは
プラットホームスイッチングという骨の中にインプラントを全部埋めてしまう方法で骨吸収を防ぐ構造のみならず、無歯顎インプラントを行う場合に、欠かすことができないインプラントです。
アンキロスインプラントの特徴
- 審美性にこだわれる
- 骨との結合期間が短い
- 純チタンをインプラントの材料としている
デンツプライ三金社が提供しているインプラントシステム、ANKYLOS(アンキロス)の特徴は、ジルコニア製のアバットメントに対応していることです。一般的なインプラント治療におけるオールセラミックスはアバットメントがメタル製だったため、歯肉が薄い場合や退縮した場合に金属が黒く見えてしまいました。しかし、ジルコニア(酸化ジルコニウム)製アバットメントは、メタルを使用しないため審美性の高い治療を可能にします。
酸化ジルコニウムは、スペースシャトルの断熱保護材、人工股関節の球状骨頭部など様々な用途に用いられています。高強度であるだけでなく、耐久性、耐腐食性、生体親和性を持ち合わせた材料です。
アンキロスのインプラントは、人体にとって親和性が高く異物になりにくい純チタン製です。純チタンは既に人工関節や人工心臓などに使われるなど、医療用材料として広く使用されています。