2023/01/19
今回は、私が歯科衛生士になるための学校に通っていた時の話です(^_^)
歯科衛生士の国家試験を受けるには、専門の大学か短大か専門学校へ行き、必要なカリキュラムを受講する必要があります。
その中に、実際の病院や診療所を何ヶ所か周り、臨床実習を受けなければならないことになっています。
私が行った実習先の一つに、大阪赤十字病院の歯科口腔外科がありました。(当時、私は大阪の学校へ通っていました(o^^o))
大阪赤十字病院は総合病院なので、一般の診療所とは違い、口腔がんの治療や難症例の親知らずの抜歯、感染症を持った方の治療、事故で口腔領域に酷い怪我を負った方など、大きな症例の治療をしている場所でした。
そこで勉強した、とても記憶に残っている衝撃的な治療が……!
事故で顎の骨を折った場合、折れた骨をプレートで固定し、なおかつ、口が開かないように上下の歯を固定するという治療があるのです!∑(゜Д゜)
(骨は動くと元通りにくっつくことができないため固定をします)
(上歯列、下歯列にそれぞれ太いワイヤーを貼り付け、そのフックに細いワイヤーを掛け、上下を固定してします。
正常模型なので上下等間隔にワイヤー結紮するように描きましたが、歯列が乱れていたり外傷で歯を失っていると斜めにも固定します。)
ちょっと待って…!
口が開けられない状態って今まで考えたことなかったけど……。
「どうやってご飯食べるの!?」、
「どうやってしゃべるの!?」、
「歯みがきはどうするの!?」、
とハテナがいっぱいでした(・・?)???
答えとしては、
食べ物を噛むことができないので、経管栄養か栄養価の高い流動食を経口摂取します。
そして、口を開けることができないので、歯の外側しか歯磨きできません。
歌を歌うこともできませんね(´;Д;`)
それを怪我の大きさにもよりますが、通常は数週間固定します(*_*)ナガイ…
考えただけでも辛い治療ですね( ;∀;)
これを知ると、好きなものを〝噛んで〟食べられることがどんなに幸せなことか、歯磨きをしてスッキリした気分で過ごせることがどんなに快適なことなのか、と思ってしまいます(o^^o)
皆さま、事故には気を付け、人生を楽しくしてくれる口腔を普段から大切にして過ごしたいですね!(^_−)−☆